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みちのく桜紀行(北東北編) その4 北リアス線乗り鉄編(その1) [はつかり(鉄系)]

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みちのく桜紀行(北東北編) その4 北リアス線乗り鉄編 (その1)
2012.4.30 三陸鉄道へ



4月30日

パートナーと別れて、今日は八戸、宮古に向かいます。

青森(752)-[566M]-(930)八戸


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イカ電車に乗って八戸へ


今日お世話になる切符はまずこれ↓
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小さな旅・ホリデーパス「あおもり」 ¥2400


青い森鉄道で八戸まで行くだけで2200円かかるので、久慈まで行く予定の今回のコースは3500円分。

それにしても青い森鉄道の運賃高いなあ。新幹線開業1年ぐらい前に野辺地あたりで、当時の東北本線の車内のお婆さんたちが話していたのを思い出します。

おばあさんA)「来年新幹線できるんだって」
おばあさんB)「ほ~、そうけっ」
おばあさんC)「野辺地にはこないんだよ~」
A,B)  「え~っ!そうなの」

新幹線開業間際でもこの程度なんですから、在来線分離・地元負担に県民のコンセンサスなんてとても得られていたとは思えないですねえ。このお婆さんがた、ほとんどメリットがないのに、運賃が2倍近くにも上がってしまったことをどう思っていらっしゃるでしょうか。
実際にも新幹線のフル規格での着工には当時の県知事の剛腕がかなり効いているらしいです。


青森駅を出ると青森信号場に出ます。いつもは貨物の機関車がいっぱいなのですが、EF510が1両待機しているっ切り。はやくも連休の貨物運休時期に入って機関車は所属基地に戻ってしまったのでしょうか。
次の東青森につくと意外にもコンテナを満載した貨物列車が2編成ほど待機し、合わせてEH500、EF510が都合10両ほど待機しています。
もしかして機関車をプールする場所が東青森に変更されたのか、それとも連休時期の特殊手配なのかよくわかりません。
2両編成の青い森701系電車は矢田前までは部活動にでも出かける高校生で込み合っていました。
市街地に移設された野内駅を後に東に向かいます。

浅虫温泉で10分ほど停車して、貨物列車に道を譲ります。
貨物は運休ではないかと思っていたのですが、ピンポ~ンと列車接近の合図があり

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EH500牽引3050列車が通過


貨物列車も結構走っているじゃないですか。
翌日は東北本線での撮影を予定しているので、なかなかたのもしい。

浅虫温泉からはよくすいた車内となり西平内、小湊・・・・野辺地と各駅での乗り降りはほとんどなし。

乙供あたりからは三沢、八戸の都市圏となってまた学生の乗りこみがあります。
十和田観光電鉄が廃止になってしまった三沢からは座席以上の乗客を乗せて八戸に到着しました。



八戸駅前のホテルに荷物を預けて八戸駅に舞い戻ります。

4月1日から三陸鉄道の北リアス線の陸中野田-田野畑間が再開され、祝日にはJRのリゾート列車「リゾートうみねこ」が久慈-田野畑間に乗り入れていますのでこれに乗って、北リアス線の震災復旧状況を見ておこうという計画です。3両編成の「リゾートうみねこ」のうち先頭車は指定席となっているので、海沿いの席が取れないか何日か前から、MVでチェックしていたのですが、空席はあるものの海側A席はすでに満席で、そこそこのお客さんが乗車するのかもしれません。
というわけで自由席の海側を確保すべく20分前からスタンバイしますが、さすがに自由席の列は数人だけ。
接続する新幹線待ちといったところでしょうか。


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八戸に入線する「リゾートうみねこ」



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もと「みちのく・きらきら」のキハ40改造車




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両先頭車1,3号車はなんと1-2アブレストでした
先頭部分には展望スペースがあり、A席は特に少なく9列しかありません。
これは席が取れないわけだ。


2号車はゆったりしたボックス座席が並んでいます。

最後尾3号車のA席を確保することができました。
このA席は45°回転させて海を眺めることができる優れものです。



発車時刻が近づいてくると、どんどん人が集まってきて、ほぼ座席いっぱいの
乗りとなって出発進行。


八戸(1016)-[433D リゾートうみねこ]-(1204)久慈


八戸駅を出るとすぐに東北本線と離れて東に向きを変えます。
その分岐点の付近に八戸臨海鉄道のヤードがあり、コンテナ列車が待機。
DD13タイプの臨海鉄道の機関車がスタンバイしていました。

この鉄道も震災で津波被害を受けましたが、比較的早く昨年6月に復旧し、
貨物輸送を行っています。

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八戸の鳥”うみねこ”のイラストを付けたDD56-3


八戸線に沿って、臨海鉄道の線路が馬淵川付近まで並行しています。
臨海鉄道が離れてゆくと今度は別の引き込み線が分かれて馬淵川鉄橋を並行してわたります。



このあと、八戸市内の高架区間に入り、市街中心部に近い本八戸。
さらにお客さんが乗り込んできて立ち客も出てくる様子。
本八戸から先も高架が続きますが、本八戸からは、廃止となった湊駅への貨物線のコンクリート橋が万里の長城のように続いています。

定期列車の車両変更の扱いなので、本来の用務客、買い物客もかなり乗ってきています。
(通常はキハ40系列2両の運転)
小中野、陸奥湊、白銀、鮫と八戸市内の駅で下車客が続き、鮫からは定員を少し下回る
適度な乗り具合となりました。
八戸線に乗るのはおそらく1979年以来のこととなります。

鮫を出てすぐに見える最初の見どころが、ウミネコの繁殖地として有名な蕪島。
八戸の湾口すぐのところに突然現れびっくり。こんなに市街地に近かったんだ。

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八戸港


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陸続きの蕪島
白い点々がウミネコです



この辺りから陸奥白浜駅、種差駅にかけてが種差海岸で、列車は少し高台となっている松林の中を海を見ながら走ってゆきます。
種差海岸の駅ではお花見のイベントでも行われるのでしょう。

種差海岸からはしばらく、やや内陸の平坦な部分を走り、角の浜駅で岩手県に入ります。
宿戸駅を出て大きく右にカーブすると広々とした海が見えてきます。
海岸の砂浜を重機で整備する光景が見えてきました。


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砂浜整備中の種差海岸



この付近が八戸線でも津波の被害が大きかったところで、今年の3月にようやく再開されたところ。
海岸をゆく築堤や道床が真新しく整備されています。

湊に面した陸中八木駅からは被害の残骸が見られました。

次の有家までの区間が八戸線で海が一番近いところ。
「リゾートうみねこ」のポスターもこの区間で撮られた写真が使われていました。

有家からは海岸を離れ、内陸部を通って久慈へ向かいますが、エンジン換装されたとはいえ、キハ40系にとっては25‰の勾配もかなり厳しい。
のろのろとピークに向かいます。侍浜駅を過ぎてようやく下り、久慈駅に滑り込みました。


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久慈駅で並ぶウトウ塗装のキハ40とリゾートうみねこ



ここで、いったん下車。予約してあった駅弁を購入します。
三陸鉄道久慈駅構内にある「リアス亭」で「うに弁当」を購入。

12時過ぎたばかりですが、すでに予約分以外は売り切れ。
電話予約してきてよかったニコニコ。

ここからは三陸鉄道となりますが、おあつらえ向きのフリー切符を発売していました。


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三陸鉄道1日フリーきっぷ
北リアス線田野畑-陸中野田間復旧記念


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冊子には北リアス線・南リアス線の2014年中の完全復活が計画されていました


気仙沼線については当面BRT(Bus Rapid Transit)での復旧が合意されたとのニュースがありましたが、全線が鉄路で復旧する日が来ることを願うものです。


ホームに戻ると、下りの列車が到着するところでした。

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日本中のキャラクターのラッピングカーとさくらラッピングの車両の2連が来ました



行き違いで、「リゾートうみねこ」が出発します。


(午後の部に続く)
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コメント 4

サットン

学生時代にキハ58に新幹線0系のシートを装備した
初代?「うみねこ」に出会ったことがあります。
現代の「うみねこ」はずいぶんグレードアップしましたね。
by サットン (2012-05-11 18:33) 

やまびこ3

サットンさん
こんにちは。JR東日本のリゾートトレインですが、リゾートしらかみ以外はなかなか苦戦しているみたいですね。
うみねこの本格的な活躍が待たれます。
by やまびこ3 (2012-05-11 22:50) 

あおたけ

青森地区のホリパス、これはたしかにお得ですね。
何せ青い森が高いですから・・・。
八戸線は私がJR完乗を果たした想い出深い路線です。
それだけに全線復旧は本当に嬉しく思います。
機会があればこの「うみねこ」に乗って、
再訪したいと考えています。
by あおたけ (2012-05-12 20:56) 

やまびこ3


あおたけさん
こんにちは。周遊券やフリー切符類がほとんどなくなってしまったので、大型連休でも使えるホリデーパスは、ありがたいです。青い森の休日1日きっぷ(2000円)というのもあるのですが、+400円でJRも乗れるので影が薄いようです。(八戸→青森の片道より安いですが)
八戸線で完乗でしたか。私は篠栗線の桂川駅で国鉄完乗だったのですが、今や近代化されすぎて、やや順番を間違えた感があります。

by やまびこ3 (2012-05-13 22:40) 

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