平泉へ・485系撮影記(その1) [はつかり(鉄系)]
平泉へ・485系撮影記
2012.7.15-16 仙台・平泉世界遺産号・ジパング平泉号
平泉に行ってきました。
世界遺産に登録された中尊寺や毛越字を見物しよう・・・というわけはないですね。
この3連休の間、仙台の485系特急形電車を使った観光列車が運転されています。
当初、小牛田-一ノ関間の里山の中を走る区間で撮影できたら面白いだろうなと、何となく考えていたのですが、ダイヤを見てみると、一ノ関-前沢間では回送列車設定の関係で1日2往復することがわかりました。さらにこの区間であれば、盛岡からやってくる485系JTのジパングも撮影できることがわかりまして、気が付いたらポチっ(楽天トラベルのホテル予約)と押していました。
7月14日
仙台からのスタートになります。
仙台(645)-[423M]-(729)小牛田
小牛田は今も昔も鉄道の町、東北地区のイベント気動車の基地のひとつで、「ビューコースター風っ子」にお座敷「ふるさと」が休んでいました。「みのり」は仕業中なので姿はなし。
小牛田(740)-[523M]-(830)一ノ関
一ノ関(900)-[523M]-(909)平泉
一ノ関-平泉間は平坦線であまり興味を引きませんが、幸いなことに485系は平泉まで営業の後、一つ先の前沢まで行って引き返す運用となっていました。これはありがたく、平泉の駅でレンタサイクルを借りて前沢寄りのポイントに行くことにしました。
平泉駅はエコステーションとして、ゼロエミッションを目指す駅のモデルケースとして整備されることになり、一応6月から稼働しているとの話でした。
全面稼働しているかどうかはよくわからなかったのですが、太陽電池パネルがずらりと並んでいます。
線路沿いに設置された太陽電池パネル
レンタサイクルで向かったのは、衣川の先、国道4号線のバイパスが東北本線をオーバークロスするポイントです。このあたりは北上川と衣川の河川改修、4号線バイパス建設で大きく風情が変わってしまいましたが、緑豊かな田園地帯をゆく区間です。ポイントに向かう途中、タキを連ねた貨物列車期い越してゆきました。しまった、まだ9075列車は走っていたのか。震災の影響で設定されている石油輸送列車でした。
4号線の跨線橋から南北に走る大動脈をいい感じでとらえられます。
この時間帯次々と上り下りの貨物がやってきます。
衣川橋梁を渡って下ってくる3081列車
(以下、画像クリックで拡大)
背後の森は中尊寺の境内につながる杉林です
ここにきて、天気が回復して東側がややかすんできてしまいます。
盛岡からやってきた485系「ジパング」の「平泉世界遺産号」
キラキラした車体です。蒔絵をモデルにしているのだとか。
背景の大きな山が平泉のシンボル、束稲山です。東北らしい緩やかな山並が大好きです。
背景の黄緑色は河川改修されてかさ上げされた北上川の堤防で、線路の路盤より高い堤防ができてしまい列車の乗っていると束稲山が見にくくなってしまいました。
このあたり、よく見ると架線柱が傾いていますね。以前はこんなことはなかったと記憶していますので、震災で傾いたまま、応急処置されたままのようです。
今度は下り列車を寄りで撮れる築堤上のカーブの入り口に移動します。
先客1名。
さっそくやってきた下り貨物
EH500牽引の3063列車
このポイントは反対を向くとトンネルを出てカーブしてくる上り列車をアウトカーブで撮影することができるのです。上りロングパスエクスプレスの時間だったので、土曜日の京はどうかと思っていたのですが、EH500が単機で走って行ってしまいちょっと拍子抜けです。
つづいて本命の485系「仙台・平泉世界遺産号」の回送電車の時間となりました。
485系「仙台・平泉世界遺産号」
このヘッドマーク、なかなかいいではないですか
つづいて先ほどの「ジパング」が今日に限り「平泉リレー3号」として一ノ関から折り返してきます。
前沢からの戻しの一ノ関までの回送列車は、北上川の堤防から半俯瞰で撮影しようと思います。
この時間、上りの貨物列車が3本続けてきましたが、お気に入りの初期型EH500の列車をご紹介しましょう。
がんばろう宮城EH500-5が牽引する3052列車
水沢まで運用し一ノ関まで回送される「ジパング」
このサイドから見ると車体の蒔絵柄が美しい
全盛時代の特急「やまびこ」を思わせる走り
このポイントでの撮影はいったん打ち上げ。
少し先に行くと北上川をわたる立派な県道の橋が建設されています。
美しい大河です。
この橋の欄干は、なんと
前沢牛で~す
さらに俯瞰ができるポイントを探して丘の上に走ってみました。
ここにあったのが、元前沢町立の「牛の博物館」
前沢牛の飼育に関する博物館のようですが、これはさておき、併設のフレンチ・レストラン「オレオール」で牛肉にありつけるのではないかとちょっと期待というか錯覚してしまいました。
残念ながら、土休日はランチメニューはなしで、前沢牛をいただくには5000円前後覚悟しなくてはいけないようです。昼から散在するわけにもいかず、今回は断念。
前沢寄りに下る道路の途中から、北上川に寄り添う東北本線の線路が見えました。
北上川をかすめるように上りの貨物列車がゆく
さらに少し下ったところ、下りのトヨタロングパスエクスプレスの時間です。
束稲山をバックに棚田と北上川の間をゆくTLE
周囲の高圧鉄塔が少しうるさいですが、昔の東北本線の面影がうかがえる風景です。
ここまでオーソドックスな写真を量産してしまいましたので、風景に溶け込んだ列車の写真が撮れたのでひとまず喜ばしいことです。
ここまでで午前の部を終了。
いったん平泉市内に戻ってランチとしましょう。
赤字に金色堂のマークがカッコいいですね!
国鉄特急色の485系にも良く似合っています。
このあたりは引きヨシ、寄りヨシと、
いろいろな撮り方ができていい所ですね~。
by あおたけ (2012-07-17 21:02)
雄大な北上川沿いを行く列車の姿は良いですね!
気持ち良く拝見しました。
岩手県交通のバス、旧塗装は少数派になっているようですね。
by サットン (2012-07-17 21:28)
あおたけさん
以前は中尊寺から見下ろす構図が有名でしたが、近代化されてかっての風情はなくなったものの、いくらでもいいショットが探せそうです。
貨物もいっぱい走っているので、飽きることがないくらいです。
by やまびこ3 (2012-07-17 22:33)
サットンさん
東北本線から北上川が見える区間は、このほかに北上付近のもう1か所ぐらいですが、束稲山の見えるこの区間が好きです。
岩手県交通の旧塗装というのは、国際興業の緑の旧塗装のことでしょうか?明るい緑のほうが増殖していますね。
by やまびこ3 (2012-07-17 22:38)