お盆輸送の日本海縦貫線をゆく(その2) [はつかり(鉄系)]
お盆輸送の日本海縦貫線をゆく(その2)
2012.8.10 羽越本線を北上す
今日は羽越本線を北上して、象潟に宿泊する予定。
羽越本線を青春18きっぷで北上しようとする場合ネックになるのが、村上-あつみ温泉間の県境区間。
村上発10:34の次は13:40となってしまい、これだともはや酒田で乗り換えて直行することになってしまいます
とはいえ、村上発10:34に乗るためには、新潟発8:48と、新潟側での撮影時間を制限しなくてはいけませんでした。
2週間ほど前から本格的にスケジュールを考え始めたのですが、新潟発10:15の快速「きらきらうえつ」というのがあるじゃないですか。これだと酒田の先で鳥海山バックの撮影をしても夕方まで楽しめるし、途中のあつみ温泉あたりで下車しても楽しめる。
まさに、このスジが”きらきら”輝いて見えました。
・・・・・が、2週間前ではさすがに全車指定制の「きらきらうえつ」は満席。それ以後、ときどき「えきねっと」でのぞいてみていたのですが、空席が出ません。
「まあ、前日深夜という裏技もあるので大丈夫だろう」と楽観してはいたのですが、案の定3日ほど前に空席が出まして窓側の席を無事予約することができました。
「えきねっと」万歳!
新潟(1015)-[きらきらうえつ]-(1147)府屋
というわけで、新潟から「きらきらうえつ」3号車に乗車して、北に向かいます。
483系700番台という改造車のリゾート・トレインですが4両編成の車内は発車間際まで空席があったと思ったら、直前新幹線接続のお客さんがどかどかと乗り込んできてほぼ満席になりました。
新発田から浴衣姿の妙齢の御嬢さんが2名乗り込んできたと思ったら、村上市の観光をアピールする村上町娘さんというのでした。
(記念に塩あめと絵葉書いただきました。この絵葉書はなぜか、米坂線のキハ52の写真でいいお土産になりました。)
また、「きらきらうえつ」の車内改札印は記念スタンプになっています。
改札印を拡大すると↓
かすれているのが惜しい
村上を出たら、1号車先頭部分の展望スペースで写真でもとろうと思っておりましたので、車内探検に出かけます。2号車は売店とラウンジになっており、自由スペースで優良ながらきき酒セットでも傾けながら旅ができるというスペースです。
で、先頭の1号車に行ってみますとなんと村上から先はトンネルが多いので、運転席後ろの暗幕は降ろされてしまっていました。仕方なく最後尾の展望スペースから流れる線路を1枚。
緑と海の中を進む
さて、快晴の天気でもあれば、酒田の先の南鳥海あたりで、鳥海山バックを狙ってみようと思ったのですが、
晴れてはいるものの雲が多め。鳥海山の雄姿は期待できそうもありません。こうなるとどこか1か所で海バック撮影を狙うことになります。
前回6月に、行き損ねた笹川流れの蓬莱山バックか?あつみ温泉先の五十川か?
「きらきらうえつ」停車駅からそう遠くないところでとなりますので、ダイヤグラムと首っ引きで検討し、もっとも効率がよさそうな勝木-府屋間の撮影ポイントに向かうことにしました。
前回もわずかな時間下り列車を撮影していたのです、このポイントでは下りも上りも撮影できるのです。
府屋駅で下車。
自転車を組み立てているうちに後続の貨物4093列車は行ってしまいました。
南に向かってトンネルを2本抜けたところが撮影地です。
先ずはトンネル出口の歩道部分から北上してくる下り列車を・・・
有名な鉾立岩をバックにした構図です。
鉾立岩をバックに酒田貨物851列車が行く
このあと、上りの被写体が3,4本ありますので、反対側の斜面の畑横の草むらに移動します。
すでに13時過ぎでこの時間だとすでに列車の側面には日が当たらなくなってしまっているのが残念です。
勝木-府屋間の断崖と青い海を背景に羽越本線が延びています。
線路が吸い込まれてゆくトンネルは大崎山トンネルで、複線化工事を先取りして複線断面で新設されたものですが、現時点では単線で使用しています。国道トンネルの下に放棄された旧線の単線トンネルが残っており、こちらも架線柱が並んでいるので少々うるさい感じではあります。
「いなほ82号」のスジで回送されてきた485系
下り貨物95列車はEF510-21号機の牽引
852列車は酒田からの列車
(↑画像クリックで拡大)
「いなほ3号」。岩ガキとりの漁船を眺めながら
ここでのターゲット、3098列車はEF81-729号機。原色です。
(↑画像クリックで拡大)
無事撮影会を終えて、勝木駅に向かいます。
勝木駅は2面2線構造だったのですが、ありがたいことに両ホームに入口があり、自転車を跨線橋に担ぎ上げなくて済むので助かりました。
無人駅の勝木駅
駅近くに温泉施設もあり、またゆっくり来たいところ
827DはDはタラコ色のキハ47を先頭にしたキハ40系2両できました。
勝木(1420)-[827D]-(1557)酒田
酒田(1636)-[553M]-(1704)小砂川
酒田で701系電車の553Mに乗り換え、予想した通り、鳥海山の頂上は見えませんでしたが、
沿線には何人かの方がカメラを向けていました。
553Mは701系電車の2両編成
象潟手前の小砂川駅で下車。
鳥海山を背景にたたずむ小砂川駅
明日はコサカミでの撮影を予定しているので、この区間のロケハンをもう一度しておこうという趣向です。
上浜寄りの跨線橋では一度とったことがあるのですが、もう1か所俯瞰ポイントが最近注目されているようだったので、それを確認しておこうということです。・・・が、はずかしながら場所がよくわかりません。
まあ、明朝は人が集まっているだろうからわかるでしょ。
日が傾いてゆく
有名撮影地です。
そのまま、象潟まで走って30分、温泉旅館の蕉風荘というところにチェックイン。
実は昨年もここにとまって2食付コースをいただいたのですが、食べきれないほどの料理が出てきてまいりました。(その時は「あけぼの」「日本海」とも台風の影響でウヤの憂き目)
今回は朝も早いので素泊まりとし、近くの道の駅に夕陽を見に行きがてら夕食とします。
海鮮丼とここに来るまで沿線でいやというほど上りを見かけた旬の「岩がき」で一杯。
と期待したのですが、「岩がき」小さくない?これで600円は高すぎる~。
海鮮丼は値段相応?
岩ガキ?小さいっス
夕陽をつまみにビールをいただきました。
象潟に日が沈む
きれいなカーブの湾岸沿いを走る列車。
絵になりますね…。
by vega (2012-08-16 07:00)
きらきらうえつ、臨時列車なのに満席とは頼もしいですね。
絵柄入りの検札印もアイデア賞♪
象潟で海鮮丼とビール、羨ましいですな!
by サットン (2012-08-16 10:01)
vegaさん
こんにちは。山が海に落ち込む海岸と平野が入れ替わり立ち替わり現れるのが日本海縦貫線の魅力ですね。細い線路が厳しい自然の中をゆく風景ですが、真夏はホッとするところでもあります。
by やまびこ3 (2012-08-16 19:17)
サットンさん
JR東日本では臨時列車形式の乗り合いのリゾート列車を何本も走らせていますが、どこもそれなりに人気のようです。もちろん、地域の観光協会などとのタイアップ・バックアップもあってのことでしょうけど。
by やまびこ3 (2012-08-16 19:18)
こんばんは。構図がどれも素晴らしいですね。^^;
by ソニックマイヅル (2012-08-16 20:10)
ソニックマイヅルさま
こんにちは。このあたりの海岸線本当にきれいで楽しく撮影ができました。(^~^;)ゞ
by やまびこ3 (2012-08-17 07:45)
青い海をバックに走る貨物や485系が夏らしくていいですね~。
このあたりは一度ゆっくりと訪れてみたいところです。
それにしても、「きらきらうえつ」、
指定券が取りにくいほどの人気列車なんですね~!
by あおたけ (2012-08-17 23:08)
あおたけさん
こんにちは。このあたり、入り江にゆったりした曲線を描く羽越本線があちこちで見られていいところですねえ
。「きらきらうえつ」は金曜日とはいえ、お盆前の書き入れ時でしたので、満席になってくれないと。
あおたけさんの乗られた「おろち」号はずいぶんすいていたようですが、地元の自治体とかとのタイアップはなかったのかな?
by やまびこ3 (2012-08-18 05:40)