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お盆輸送の日本海縦貫線をゆく(その5)  [はつかり(鉄系)]

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お盆輸送の日本海縦貫線をゆく(その5) 
2012.8.11 由利高原鉄道訪問


羽後本荘からの由利高原鉄道は国鉄矢島線時代に一度乗車したことがあるっきり30年以上たってしまいました。

第3セクター化されたローカル線ですが、最近になって、85年に購入した気動車の入れ替え計画が発表され、1両目が4月から運航開始。古い気動車のあか抜けない塗装が気になり始めていました。
由利高原鉄道はJR羽後本荘駅の4番線を発着。
出札口はJR駅構内に小屋を建てて切符を売っており、改札業務も別に行っていますが、改札内、跨線橋はJRと共用となっています。

終点の矢島まで片道運賃が580円。まず撮影に向かう予定の一つ手前の川辺までが540円で、土日の一日フリー切符は1100円ですので、元が取れるかどうか微妙なところですが、まあ、元が取れなかった場合は増収に協力したと考え、すでに14時ですが、一日フリー切符を購入しました。


しばらく時間があるので、駅南側の駐車場で羽後本荘駅に入線してくる鳥海さんろく線の列車を撮影します。


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やってきたのは新鋭のYR-3000型


緑のパッチワーク塗装が新鮮です。TRの車両は全部「おばこ」という愛称がついているのですが、この車両にも大きく、「秋田おばこ」と鳥海山のペインティングが施されていました。

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「新おばこ」号にペイントされた「おばこ」



列車に乗車すると中央部分は立派なクロスシートが並んでおり、大型のテーブルが設置されています。後で乗った在来車にはなかったので、今回新しく設置されたものと思いますが、さほど混まない車両であれば、これは良いサービスですね。

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大型テーブルが設置されたYR-3000型


土曜日の午後ですが、出発時刻が近づくとさらりと席が埋まり、途中駅での乗り降りも盛んで
地元密着で利用されているようです。

羽後本荘(1450)-[13D]-(1525)川辺


次の薬師堂までは羽越本線に並行して走り、その後、広い水田の中を走ってゆきます。
子吉-黒沢間でちょっとした丘を越える勾配があり、ここもいい撮影地になるでしょう。
黒沢の先、前郷駅が、この路線の中心で、昼間の閑散時間帯を除くとこの駅で列車交換が行われています。
この列車も行き違いを行うのですが、ややや!タブレット使っていますよ。
これは知りませんでした。まだ、タブレットを使っていたのですね。

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フリー切符をもって出発進行!


西滝沢駅を過ぎ、子吉川の鉄橋を渡り、きれいな水田を抜け、吉沢駅を過ぎると2度目の山越え区間になります。子吉川に沿って走る区間がいい感じだったので、次のその名も川辺という駅で下車。少し戻ることにしました。

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川辺駅


子吉川でアユを釣る釣り人の竿がいい感じに光っていたので、ここで折り返してくるYR-3000を待ちます。

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矢島で折り返してきたYR-3000型気動車
(↑写真クリックで拡大)



続いて、今度は、鳥海さんろく線の白眉、子吉川沿いの築堤を走る列車を丘越えの県道から俯瞰するポイントに行ってみます。

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杉林と子吉川をバックに・・・雄大な景色の中を走る気動車
宇宙戦艦ヤマトのペインティングがなされています
(↑写真クリックで拡大)


ほぼ1時間おきに列車があるので、撮影チャンスは30分に1回とまずまず飽きることなく撮影が楽しめるわけです。

さらに、羽後本荘寄りにもどってみますと、吉沢の駅は水田の緑のじゅうたんの中にぽつりと佇んでいます。ここはあとからもう一度撮影するときの候補として先に進みましょう。
この先、子吉川を渡る鉄橋がひなびたいい感じでした。

雲が広がってきて暗くなってくる中、上りの気動車が来ました。
っと、さきほどの”大和”ではなく、在来の塗装のYR-1500型がやってきました。矢島で車両が差し替えられたようです。


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旧塗装のYR-1500型
(↑写真クリックで拡大)



お~、この塗装のが撮りたくてここにやってきたのです。

このあか抜けない塗装がいいんですよね。


最後は、さきほどの吉沢駅を見下ろす緩やかな丘の中腹に行ってみます。
ビロードのような緑のじゅうたんの中をゆっくりとカーブする線路が美しい。

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美しい緑のカーペットのなかをゆく
(↑写真クリックで拡大)


このあと、矢島駅まで走って次の列車で帰ろうかと思っていたのですが、矢島駅に向かう途中、ふたたび天気が回復してきて、きれいな西日が差してきました。
これなら、夕陽にぎらりが狙えるじゃん。・・・というわけで1本遅らせることにして川辺駅の先で、上り列車を撮りました。
が、単行列車のギラリを撮影するのは難しい。タイミングがずれて、ギラリともしませんでした。


やむなく、終点の矢島に向かいます。

最後の区間、陽はすでに当たりませんが、ふんいきのいい神社が田んぼの中に立っていました。よ~し、これをかすめてゆく列車を撮ってやろう。

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終点に急ぐYR-1500型気動車
(↑写真クリックで拡大)


予想以上のスピードでやってきて、ちょっとの躊躇でワンタイミング遅れてしまいました~。


ま、いっか~っ!

この気動車の折り返しYR に乗って、羽後本荘に戻ります。

由利本荘市内泊。


(もう少し続きます・・・・)

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コメント 6

フジトモ

 去年、鳥海山に登ったついでに由利高原鉄道にも乗りました。
 その時、矢島駅で買った「切符の缶詰(昭和の空気入)」がパソコンの前に開缶してない状態で鎮座しています。
by フジトモ (2012-08-18 19:12) 

やまびこ3

フジトモさん
こんにちは。私は鳥海山は30年近く前に8合目まで登って悪天候のため断念した苦い思い出?があります。
矢島駅に着いた時には、すでに売店は締まっていましたが、切符の缶詰には切符も入っているんですよね。きっと。
by やまびこ3 (2012-08-18 19:36) 

あおたけ

残念ながら国鉄矢島線時代には乗ることが
できなかったのですが、
いまでもこうやって由利高原鉄道として
存続しているのは嬉しいですね。
旧型のキハ、たしか私が乗ったときは
赤っぽい色だったような・・・。
by あおたけ (2012-08-20 23:05) 

サットン

新車のデザイン、なかなか粋ですね。旧デザインが垢抜けなかっただけに鮮やかに感じます。
宇宙戦艦ヤマトとはどんなご縁があるんでしょうね。
by サットン (2012-08-21 19:04) 

やまびこ3

あおたけさん
最近東北の第3セクターに愛着をもつようになってしまいました。
国鉄時代からの設備があまり変わっていないので、車両は変わっても80年代以前のローカル線の雰囲気が残っていますね。
by やまびこ3 (2012-08-21 22:31) 

やまびこ3

サットンさん
新車はさわやかなパッチアワークがなかなか決まっていますね。
個人的には、青と黄色の旧型車のアカ抜けない塗装、それに窓が少なくてずんぐりしているところも、ここには似合うかなと思っていました。
by やまびこ3 (2012-08-21 22:34) 

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