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「みちのくテツつまみぐい」の旅 紀行(1) [はつかり(鉄系)]

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「みちのくテツつまみぐい」の旅 紀行(1)
2013.2.9 新幹線で青森へ、弘南鉄道撮影記


先月計画していた秋田・青森遠征が、悪天候による「あけぼの」運休で流れてしまいました。
やはり、雪の中を走る列車が見たくなりまして、この三連休、北東北への遠征を企てました。
三連休にはJR東日本のスリーデーパスが使えるではありませんか。
「あけぼの」での出発はできませんが、青森方面まで乗車券分13,000円の価格は魅力。

そこで、思い出したのが大人の休日クラブでもらったプレミアムステージの“グリーン車アップグレード券”。
この券の使用条件が今一つはっきりしません。ホームページにも説明書にも切符本体にも特急券・グリーン券・乗車券で発券すると書いてあるだけなのでフリー切符との併用が可能かどうか明示されていないのです。一方、“大人の休日パス”の場合は使えるような記載があるのですが、これが例外的に使えるかのような文章なのですよね。わかりにくいですねえ。
そんなわけで、以前、パス類との併用が可能か事務局に問い合わせた際には、かなり待たされた挙句、使えません。との回答がありました。(しかしなんとなく電話対応していただいた方が知識不十分のような気がしていたのです。)

そこでネットで検索すると少ないながら情報がありまして、(ルールは明確ではないながらも)ウィークエンドパスと併用したとの書き込みがありましたので、ダメもとでトライ。


えきねっとで新青森駅行きのグリーン車を予約してきまして、当日朝、新宿駅のみどりの窓口にて

やまびこ) 「えきねっと」で予約してあるんですが、このアップグレード券で発券してください。
みどり嬢) 「はい、アップグレード券ご使用ですね。乗車券はどうなさいますか?」
や) 「スリーデーパスを使いたいのですが・・・・」
み) 「・・・・(やや間があって)・・・スリーデーパスと割引は併用できません。・・・・」
や) 「(ウ!来たか・・・)、そうなんですか!!!使えると思ったのですが・・・」

・・・・・・

み) 「大人の休日割引(たったの▲5%)無しの特急券になりますが、それでよろしいですか?}
や) 「(おいおい、それを早く言ってよ!)  あ、それでいいです。」
み) 「かしこまりました。」


なんだなんだ、200km以上乗るときの大休割引が効かないだけだったのですね。
(この200Kmルールも乗車券が200Km以上であれば、特急はそれ以下でも適用されるんですが、最近になってホームページの記述が変わり、わかりやすくなりました。)

いずれにしても、今回、明確な答えですっきりしました。


そんなわけで、スリーデーパス13,000円、「はやぶさ」の無割引特急券7,000円、グリーン車指定券を入手することができました。

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ゲットした乗車券類



で、東京駅9:36発の「はやぶさ3号」めざして中央線にGo。
思ったより時間がかかってしまい、9:10の快速をタッチの差で逃してしまいました。
次は・・・とみると、17分だって~。(はやぶさの東京発は9:36)
かなりぎりぎりだし~。 なんで7分も空くの~!

7分も間が空くということは、やってきた電車は土曜日なのにぎゅうぎゅう詰め。
(この間に東京駅への特急が入っているのです。もう少し頑張って間隔詰められないものか)
これで発車が遅れたりしたらアウトです。


しかし、新宿からは順調に走り、9:31ころ東京駅高架ホームに到着。
新幹線ホームに急ぎます。三連休の出発客でごった返すコンコースをかき分けて新幹線改札を抜けてホームへ・・・

ここでいつも悩んでしまうのです。
「はやぶさ3号」は21番線。
なんで東京駅のホームはホームの番線がぐじゃぐじゃなんだ。

在来線は1~10番線ときれいに並んでいるのですが、次は東海道新幹線の14~19番線。
間に東北、上越新幹線の20~23番線が挟まっているというのは分かりくいことこの上ない。
これだけならまだしも、在来線では奇数~偶数がペアになっているのに、新幹線は偶数~奇数がペアになって一つのホームとなっているので、理科系頭のやまびこには表示を確認しないとたどり着くことができませえん。(間違えたことが何回もあります。)

新幹線ホームを少しずつ増設してきた経緯があるのは分かりますが、いっそのこと、新幹線は101番から
とかにしてくれた方が、よっぽどわかりやすいのに。


で、21番ホームに着くとE5系電車がドアを閉めて止まっています。
そこへ案内放送

 「・・・・番線、発車しま~す。電車から離れてください~。」

 「しまった、間に合わなかったか~」 

と一瞬ドキッとしましたが、これは向かいの20番線の案内。
上下とも数分遅れているらしく、まだ清掃中だったのでした。


あ~、時間の余裕はやっぱり必要だ。
やまびこは小田急沿線に住んでいるのですが、「やはり、JR沿線に住むべき」との思いを強くしました。

2,3分後にドアが開いて乗車後すぐ発車。
ふ~、ようやく一息つけました。


乗ってしまえば、E5系のグリーン車は楽チン、快適、レッグレストもあるし、コーヒーもいただけるし。(グラン・クラスには乗ったことがないですが)
盛岡からは良く空いて、お代わりのコーヒーなど飲んでいると極楽です。


東京(936)-[はやぶさ3号]-(1246)


数分の遅れを取り戻し、雪の中の新青森駅には定刻の到着。



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今回は「あけぼの」の撮影を軸に、弘南鉄道、津軽鉄道をからめて訪ねてみようという名づけて「みちのくテツつまみぐい」の旅。

普通電車で弘前に向かいます。
この連休の間、弘前では雪灯籠祭りが開かれていて、それに向かう観光客も含めて4両編成の701系電車は、混み合っています。


新青森(1254)-[656M]-(1321)弘前

弘前到着。
今日は時間も中途半端なので、中央弘前から出ている弘南鉄道・大鰐線にちょこっと行ってみようと思います。

中央弘前から電車でどこか途中駅に行くのが筋なのですが、中央弘前は結構遠いし、電車の本数も少ない。そこで、市内を走る弘南バスにのって沿線の途中にいけないか道中検討しておりました。

弘南バスの時刻表がケータイで検索できたので、弘南鉄道の駅名を適当に入れて調べてゆくと小栗山というバス停がヒット。小栗山というのは中央弘前駅から5つ目ぐらいの駅で、地図で見ると市街地を出外れた当たりになります。
小栗山までは15分~30分おきにバスがありそうでしたので、これで近くまで行ってみようと決定。
駅前ホテルに荷を預けて、バスターミナルに向かいます。


が、ここでまた公共交通の弱点が発覚。

弘前駅前ターミナルには、行く先別のバス停を案内する地図とかが全くないのです。
もちろん、プラットフォームまで行けば看板や時刻表はありますよ。また、一番手前には土手町行きの循環バスの大きな看板はありますが、他に2本あるプラットフォームの行き先は、近くまで行かないと読めない。
有人の案内所はありますが、ちょっと遠いし。

変なところに「小栗山」の行き先を表示したバスがドアを開けて止まっていましたので、これに乗り込んでみると、運転士に「だめだめ、まだだ」と追い出されてしまいました。
その手前が、小栗山方面の乗り場で、ちょうど1本前のバスがドアを閉めて出発してしまったところでした。
なんてこった!乗り場案内ぐらい作れよ!
(この不備は昔からで、全く改善されません。弘南バスは駅前と徒歩5分ほどの弘前バスターミナルの2眼構造の路線網となっているので、双方の路線一覧の表示も合わせて改善してほしい。地元民以外には利用してほしくないわけではないでしょ。)


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ようやく、撮影記にはいります。

弘前駅-[弘南バス]-松原東

さて、1本遅れのバスに乗って(さっきのバスでした。)20分ほど。
弘南鉄道の千年駅付近で下車。
もし、大鰐線の除雪列車の昼の便が運転されていれば、この駅あたりにいるはずの時間なのですが、この天気の良さでは難しいだろうな。まあ、これは予想通りで、ラッセル車の出動はなし。

大鰐線の電車を撮影すべく、ポイントを探します。
次の小栗山との間に、大和沢川の鉄橋がありますのでそこに向かってみます。
南側に回り込んで、雪をかき分け堤防につきますと、なかなか味のあるガーター橋がありました。


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元東急の7000系電車が2両編成で走る



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きらりと輝くステンレスボディ



電車は上下1時間に1本しかないので、先の駅に向かいます。
この先田園風景、リンゴ畑がひろがっています。
小栗山駅(こぐりやま)です。


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なんとも味のある駅名票です



少し先の冬季使用停止中の農道の踏切のそばに除雪した雪が積み上げられています。ここから電車を撮影できそうです。

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りんご畑の中にある踏切です



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大鰐行き電車です



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日も傾き始めたころ、弘前中央行き電車


次の松木平(まつきたい)まで歩いて今日の撮影はおしまいにしました。


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松木平駅にて、夕暮れ



夕刻、中央弘前に戻る電車にのります。


松木平(1647)-[弘南鉄道・大鰐線]-(1658)中央弘前


大鰐線もご多聞に漏れず、乗客減で、近年では廃止も取りざたされる状況ですが、この電車は結構お客さんが乗っていました。

車内には鉄道を利用を呼び掛ける小学生の描いた絵画のポスターとともに、津軽のシンボル岩木山をモチーフにしたつり革飾りが並んでいます。


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裏側には・・・・

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7000形などもやまびこにしてみればずいぶん近代的な電車なのですが、最近は元東横線の電車ということで、おとずれる鉄子・鉄男が結構増えているというから、頑張ってほしいものです。

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中央弘前到着



弘前公園では雪灯籠祭りが開催されているのですが、寒いし、疲れたので、町中にもいくつも作られている灯篭を眺めながら宿に戻りました。


(続く)
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コメント 6

ミスター仙台

東京から3時間で青森に着くんですね。
技術の進歩は凄いです。
by ミスター仙台 (2013-02-15 09:52) 

サットン

バスって余所者には冷たい乗り物ですね。「わかる人だけ乗ってね」って感じです。私はバス好きですが、見知らぬ土地でバスに乗るには勇気と覚悟が必要です。
弘南鉄道、ただでさえ経営厳しいのに除雪費がかさんでたいへんでしょうねえ。
担当者によって解釈の異なるキップのルールも困ったもんです。
by サットン (2013-02-15 15:18) 

やまびこ3

ミスター仙台様
新幹線は早いですが、東京の西側に住んでいるものとしては、当初の計画通り新宿への乗り入れのほうがよっぽどありがたいんですがねえ。
ぜいたくでしょうか。
by やまびこ3 (2013-02-15 20:11) 

やまびこ3

サットンさん
弘南バスも経営は楽ではないでしょうが、せめて駅ビル内に案内所を置いてほしいですね。
日本の行政は交通は線でしかとらえていないんですよね。

JR東は東京とか新宿とかの窓口には非常にしっかりした人を配置していますが、「大休倶楽部」くらいでは期待してはいけなかったです。
(だからこそホームページにしっかり記載してほしいのですが。)
by やまびこ3 (2013-02-15 20:26) 

あおたけ

私は秋に弘南鉄道を訪れましたが、
やはりこの鉄道には雪景色が似合いますね~(^^)
しかも雪晴れで、ステンレス車がいっそう輝いて見えます。

リンゴ畑の踏切で撮った
雪上のやまびこさんと三脚の影がnice!です(笑)
by あおたけ (2013-02-16 17:28) 

やまびこ3

あおたけさん
リンゴの花の咲いている5月末や、実りの10月もすてきなところですね。
踏切の影は、手前が除雪された雪で1mほど高くなっているので、警報機とのコラボが面白いと思って撮りました。
by やまびこ3 (2013-02-17 19:03) 

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