カシオペアクルーズ撮影記 [はつかり(鉄系)]
カシオペアクルーズ撮影記
2014.6.7 上越線をゆくE26系と国鉄急行色気動車
昨年の秋に続いて、今年も運行されたJR東日本の「カシオペア・クルーズ」
昨年雨のため、撮影行を断念してしまいましたが、今年は何としても・・・と思い、何とか雨の降らなそうな新潟県内まで出かけてしまいました。
「カシオペア」は上野―札幌間をほぼ一日おきに走るJR東日本の看板列車で全車両個室A寝台の豪華車両。1999年の運行開始から上野-札幌間を青函トンネル開通時からの先輩「北斗星」と並んで走っています。
運行開始時は、JR北海道も同様の編成を製作して毎日走る計画だったとも聞いていますが残念ながらJR北海道の編成は実現せず、いまだ1編成しかないE26系というステンレス製の銀色の車両を使って往復しているのです。
毎年11月ごろに1か月以上車両整備を行うため期間運休しているのですが、一昨年、昨年はこの運休期間を短縮してその始まりに、日本海沿いを走るクルーズトレインとして運行されました。
今年は、本来北海道行きで運行される6月の始めに「日本海・道南紀行」として、上越線周りで秋田、青森を経由し函館へ。乗客はバスで洞爺湖観光。帰路は洞爺-青森(ここから回送となり)お客さんは仙台へ。仙台-上野という3泊4日のクルーズとなりました。
とはいえ、1人40万~50万の高価格ツアーですので、おいそれと乗車もかなわず見る鉄となってしまいます。
・
この日関東地方は大雨の予報。天気予報とにらめっこして、向かったのは新潟県内の上越線。
大宮(702)-[たにがわ401号]-(806)越後湯沢
上越線内の越後中里付近のループ線、石打付近、あるいは田園地帯をゆく越後川口付近を候補地として上越新幹線に乗り込んだのでした、越後川口に向かう乗り継ぎをYahooで調べていたところ長岡まで行って、戻るのが一番早い。ところがその戻りの列車が・・・・「なつかしの国鉄急行色」号って・・・
これは、新潟支社が復活?させたキハ40系気動車の国鉄急行色風気動車を使った臨時列車ではないですか?この列車は新潟-越後湯沢を往復するようです。
キハ40系気動車が登場したころ、ちょうど国鉄の一般型気動車が朱とクリーム色のツートンカラーからタラコと呼ばれる朱色一色に塗り替えられ始めたころで、キハ40系気動車は最初からこのタラコ色で登場したため、国鉄色のツートンカラーになったことはなく、また色遣いが逆転していた(窓回りが朱色)急行色にはなったことは当然ないはずなので、国鉄急行色風と書きました。
それはさておき、今日はこの国鉄急行色風気動車の運転日で、越後川口まで行くとこの列車の撮影には間に合わないことがはっきりしました。
カシオペアクルーズとキハ40の両方を撮影できるポイントとしては石打付近ということになります。
でも、この曇り空なら越後中里も捨てがたい。キハ40の列車は復路での撮影も可能のようでしたので、それだけで我慢するか?・・・悩むうち、越後湯沢についてしまいました。ここで、なんと腹痛を催しもたもたしているうちに中里方面への列車は出てしまいました。
こうなるともう石打方面に向かうしかないわけです。
石打行きの列車を待つ間に下り貨物がやってくるので、これをホームで駅撮りします。
EH200-18が2083列車を引いて
てっきり向かい側の1番線に入ると思っていましたが、2番線に転線してきたので少し焦ってしまいます。
1番線は「はくたか」専用に使っているのでした。
越後湯沢(859)-[1731M]-(906)石打
次の石打で下車。
石打の先、線路が北から東向きにわずかに向きを変えるあたり。このあたりの大築堤が上下線を眺められる撮影地になっています。まずは上りの「急行色」を狙ってカメラをセットします。
ほくほく線からの乗り入れ車両
水面に姿を映してゆく115系普通電車
681系「はくたか」が快走
時間が近づくと三々五々ファンが集まってきます。
そろそろ10時、「国鉄色」の時間なのですが、来ません。
が、最初に来ていた方が何か言って撤収してしまいました。
・・・・・・・あれ?何かあったか!
さてはと思って、新潟支社のページを確認しますと、もう10時なのに、長岡駅8時37分発の「国鉄色」が発車していないようです。なんでも強風で架線トラブルがあった模様。長岡始発の普通列車は予定通り来ていますので、長岡-新潟間でのトラブルのようです。
とにかく1時間は遅れることが確定です。
なので、「カシオペア」の方が先になりそうですので、下り向きの場所に移動します。
緩やかな棚田を下に向かって、築堤をハスから見上げるポイントを探します。築堤に近づきすぎると下り線は見えなくなってしまうので難しい。
思いっきり線路によって築堤によじ登るかその高さまで行く手もあるのですが、このあたりは好みの問題です。
水田地帯の中ほどの農道から築堤を見上げる角度でセット。
こんな緑の中をやってきます
9両編成の「はくたか」で長さを図って
「カシオペア」の越後湯沢発は11時と見込んでいたのですが、なかなかやってきません。
そうこうするうちに、天気はだんだん回復してきて薄日が差すほどになってきます。普通列車や「はくたか」を何本か、カメラに収めたところに北側から列車の音。
「急行色」が先に来てしまいました。
「なつかしの国鉄急行色」号という快速列車
急行列車にしなかったのですね
あわてて手持ちで撮影します。キハ48+キハ40の2両編成ですが、ずらりと並んだユニット窓はキハ65のようにも見えなくもありません。緑の中をゆく国鉄急行色編成がきれいです。
続いてやってきたのは、遅れの貨物列車。
2092列車はわずかの遅れで
さて、一息入れたところに、青い機関車と赤い機関車にひかれた銀色のボディが見えてきました。
今回も「カシオペア」のヘッドマークを付けて走って来てくれました。美しい編成ですなあ。
EF64+EF81の重連でやってきた「カシオペア」
これだけ長い編成は見ごたえ十分です。特徴ある展望ラウンジカーカハフE26を後追いで
ヘッドマーク重視で接近戦に持ち込んだほうが良かったかなあ?
昼からほくほく線の撮影に行くというアイデアもあったのですが、予想より遅くなってしまったので、「急行色」の復路を撮影するため、越後川口に向かうことにします。
途中、時刻表を調べると、越後川口以北では、5月から走り始めた新潟支社のリゾート列車「越乃Shukura」号も「国鉄色」と雁行して走ることになっています。
で、撤収し、石打駅まで戻ってきますと、北側の引き込み線に先ほど通過した「急行色」が待機しているのが見えました。なるほど越後湯沢からここまで退避して、復路の時間まで待機させるわけですね。駅北側の踏切から撮ろうと急いだのですが、カメラを出す前に裏の電留線に引っ込んでしまいました。残念!
さて、おなかもすいてきました。石打駅前には今や1軒も飲食店がなくなってしまったので、越後川口に向かいどこかで昼食にしようと思います。”えちご”といえば、へぎそばですが、ネットをみたところ、川口駅近くにもありますが、むしろひとつ先の小千谷に行った方がよさそう。
というわけで小千谷に向かいます。
石打から小千谷に移動
石打(1226)-[1737M]-(1323)小千谷
小千谷駅前でそばを喰らう。
越後に来たらへぎそばですよね!
<続く>
カシオペアいいですね(^.^)
by ジジコッす (2014-06-10 09:12)
関東が大雨だったこの日、
新潟は日も差すくらいのお天気だったのですね~。
緑の山々を背景に行く「カシオペア」が映えますね!
重連というところがまた力強さがあって、カッコイイです!
by あおたけ (2014-06-11 14:05)
ジジコっすさん
コメントありがとうございます。
カシオペアも普段走らない高い山を越えて喜んでいるかもしれませんね。
by やまびこ3 (2014-06-11 21:21)
あおたけさん
昨年のあおたけさんの記事を見て、毎日新潟の天気予報を眺めていました。f(^^;)
ヘッドマークもついているので、もっと接近して撮りたいとも思いましたが、次の機会としたいと思います。銀色の客車に青、赤の機関車の重連はいいですね。
by やまびこ3 (2014-06-11 21:25)
見慣れた681系が上越線を走ってる!
なんだか新鮮な光景です。
by サットン (2014-06-15 11:28)
サットンさん
こちらはほぼ681系限定ですから、格好がいいですよ。
北陸新幹線開業後の681系の処遇(特にスノーラビット)が気になりますね。
by やまびこ3 (2014-06-15 22:34)