南部鉄道撮影拾遺記 [はつかり(鉄系)]
南部鉄道撮影拾遺記
7月23日 青い森鉄道・八戸線撮影記
7月23日 583系撮影の日帰り旅行の続きです。
この日、八戸駅から「あおもりホリデーパス」というのを買ってきていました。青森県内の青い森鉄道とJR東日本の在来線のほぼすべてに1日乗れて、2470円の安さ、さらにこの時期は大人の休日割引があって、半額の1230円とは・・・
青い森鉄道の八戸-青森間が2280円もするので、こりゃあ安すぎです。
弘前方面にも行けるのですが、今回は南部地域ということで、久しぶりに八戸線の奥地に入ってみることにしました。
その前に、乙供駅の撮影地で待ち時間に撮影した列車を何本か
北海道に向かうEH500牽引の貨物列車
同じく金太(キンタ)の牽く貨物
こんな長大な貨物列車がバンバン走る青い森鉄道は大動脈です。青い森鉄道の経営は苦しいというのは聞きますが、下ものは国営でいいんじゃないのというのが私の持論です。
ハイブリッド車の快速「リゾートあすなろ青森1号」
こんなところで、青い森鉄道は引き上げました。
乙供(1025)-[568M]-(1059)八戸
乙供駅では昔懐かしい遅れ掲示板が使われていました。
一応昼間は有人駅です
八戸駅で「TOHOKU EMOTION」を見送ります。
相変わらず人気のようです
見送りのお姉さん方は、八戸駅で観光案内・バスの案内をされている方々です。
さて、八戸線は去年、鮫-陸奥白浜間での撮影を行っていて、それ以前に、宿戸-陸中八木-有家あたりでの撮影記をつづっていますが、今回は、以前にうまい具合に撮影できなかった宿戸-陸中八木に狙いをさだめました。本数の少ない八戸線ですが、いまからでも2,3本はキャッチできると思います。
さて、ホームに向かいますとこの時間はリゾート列車崩れの「リゾートうみねこ」の車両を使った普通列車が走ります。
元「きらきらみちのく」の「リゾートうみねこ」
青函ディスティネーションキャンペーンのラッピングが施されています
DCのマスコットキャラクター「いくべい」も登場
八戸といえば「うみねこ」ですもん
これが正規の「リゾートうみねこ」のロゴと思われます
ちなみに「うみねこ」を名乗る車両には先代もあってこちらは通常のキハ48に回転クロスシートを並べた簡易版でしたが、今年の3月でお役御免になったようです。
八戸(1222)-[リゾートうみねこ」-(1331)陸中八木
1両目が1-2アブレストの指定席、2,3両目が自由席となっていて、2両目は大型のボックス席、3両目は1-2アブレストの回転クロス。海側に傾けて45度で固定できるようになっています。こんなさわやかな列車に格安料金で乗って申し訳ない。ちなみに八戸線は終点の久慈(岩手県)まで、フリー区間に入っています。
幸いにして、3号車海側の1人席が取れたので早速・・・
「津軽海峡 海の宝船」 八戸駅 吉田屋
八戸駅 コンコース売店 ¥1,200
奥の岩山は、海猫の保養地、じゃなくて繁殖地 蕪島です。頂上には蕪島神社が立っていましたが、去年火災で焼けてしまいました。オロロ~ン。左下の緑ラベルは・・・見ないでください。
種差海岸を見ながらランチとします
このあたりで日差しが出て期待を抱かせますが・・さて
遠足に行くのか幼稚園児の団体なども乗せてにぎやかです。乗ったり下りたりで6,7割の席が埋まったまま鮫を過ぎ、種差海岸で、相当数の観光客などが下車し良くすきました。この時点では青空も少しのぞいていて、空模様の回復の期待も抱いたんですが・・・
ここからしばらくは海の見えない区間です。次に海が見えるのが宿戸、ここから海岸へのがけを下ってゆきます。次が陸中八木、この間が美しい海岸を巡って走る区間です。
天気も怪しく・・・
やませの影響でガスがかかっているようです
陸中八木につきました。無人駅ですが、行き違い設備があります。
キハ40の普通列車と行き違い
漁港に面した駅です
赤灯台が懐かしい感じ。
こじんまりした駅舎が立っています
陸中八木の港の周辺は、巨大な防潮堤の建設工事の真っ最中です。役に立つ防潮堤であることを祈るばかりです。
先ほど通過した海岸に戻ります。撮影時間帯は2時間ほどですので、「TOHOKU EMOTION」の返し、「うみねこ」の返し、下りの普通列車の3列車だけが撮影可能です。
防潮堤の工事現場を抜けてひと山越えたところが撮影地の海岸になりますが、このあたりは、三陸大津波で大きな被害があったところで、八戸線も再開まで1年ほどかかりました。明治時代の津波の記念碑も立っていて複雑なところです。青い海と青い空を期待しましたが、残念でした。
サーフィンをやっていた方が、そろそろ引き上げの時間なのか、甲羅干しを終えて、声をかけてきてくれます。いつも「TOHOKU EMOTION」に手を振っているそうです。
キハ110を改造したTOHOKU EMOTIONが戻ってきました
レストラン列車ブームの先駆けの1列車だと思うのですが、いまだに予約が取れない人気のようです。八戸駅で見かけた時には女性グループで一杯の盛況でした。
軽やかに坂を下ってきます
浜を巡って、大きな鳥居の下を行きます
この鳥居は、洋野町の岡谷稲荷神社のもので、本社はこの先山に2Kmも入ったところにあるそうです。
今度は宿戸の丘にかけ登ってゆきます
続いて、先ほど乗ってきた「うみねこ」が戻ってきます。今度は縦構図で車両を中心に
岬のカーブを回ってきます
眺めはいいだろうなあ
鳥居の下を通過
このあたりに震災復興時の八戸線ありがとうのボードが設置されています
サーファーに代わって家族連れが波打ち際で戯れています
さて、最後は下りの普通列車ですが、岬の反対側で取れるところがないか探したもののあまりいいところは見つからず、先ほどのボードの近くで撮影してみようと思います。このころ、あろうことか雨が降り出します。晴れ予報でしたので、傘すら持っておらず難渋します。
小雨と波しぶきの中キハ48が下ってきました
煙る景色を走るキハ48
このあたり、晴れた日の素晴らしい景色をぜひ記録に残したいところです。どうも天気に恵まれませんなあ。
宿戸駅まで進行して帰郷します。
ここもいい駅です
宿戸(1743)-[450D]-(1826)八戸
八戸(1812)-[はやぶさ32号]-(2104)東京
日帰りでもかなり楽しめました。
<完>
ほんに、地方は資金が無いんですねぇ!
キレイになってるのは、都心部近郊なんですねぇ!
でも、まだ懐かしい素材があり、写真には良いですね!
by ジジコッす (2016-08-16 07:40)
「あおもりホリデーパス」で、八戸~五所川原~八戸あれは、反則に近かったですねぇ・・・。まってました!八戸線!いいですねぇ~。私もまた来月末に仕事で行く予定ですが、次回は行動が制限されそうなので、やまびこ3さんの撮影で満足します。しました!
夏の八戸は、海霧で真っ白になることがあります。海のニオイが強くて、伸ばした手の先も、霞む様な・・・イメージの霧です。
by hanamura (2016-08-16 11:38)
知らない間に東北に魅力的な列車ができていたのですね。
東北方面はノーマークでした。
by schnitzer (2016-08-16 20:31)
『宿戸』っていい駅名ですねえ~
by Cedar (2016-08-16 23:46)
今夏のやまびこさんは八戸線の方へ行かれたのですね!
リゾートうみねこで三陸海岸を眺めながら食べる
八戸のご当地駅弁が美味しそうです♪
そして海沿いをゆく盛岡色のキハ40もいい感じですね!
私もまた八戸線へ撮影に訪れたくなりました(^^)
by あおたけ (2016-08-17 06:53)
ジジコっすさん
こんにちは。地方にはそれなりのよさがあると思うので、何でも近代化すればいいわけでもないとは思います。このあたりも国道は快適ですし、もうすぐ高速道路もできます。
by やまびこ3 (2016-08-18 20:00)
hanamuraさん
北海道もそうですが、太平洋岸は天気が難しいですね。青い森鉄道独自のフリーパスもあるんですが、あれはあんまり意味がないですね。
日帰りではなくうまいものを食べにも行きたいです。
by やまびこ3 (2016-08-18 20:02)
schnitzerさん
JR東日本は(多分新幹線培養の作戦として)東北地方各地、新潟などにリゾート列車を多数デビューさせています。この「うみねこ」は自由席出も楽しめるお得な列車ですね。
by やまびこ3 (2016-08-18 20:28)
Cedarさん
宿戸、しゅくのへと読みますが、一戸~九戸の戸シリーズのわき役としては面白い地名ですね。アイヌ語で「ウグイ(shupun)が湧く(nu)ようにたくさん生まれる川(pet)」という語源があるそうですよ。
by やまびこ3 (2016-08-18 20:32)
あおたけさん
いろいろあったけど、今年の夏はまだまだ続きますよ!
八戸線といえば、「行くぜ、東北!」の木村文乃ちゃんのポスターがJR東のホームページから消えてしまったのでがっかりです。契約期間が終わったんですね。
by やまびこ3 (2016-08-18 20:38)