真夏の紀勢本線訪問記(2) [やまびこ(旅日記)]
真夏の紀勢本線訪問記
早起きは〇〇の得
8月12日
前日の大雨で消化不良の紀勢本線。
2日目は荷坂峠の手前の山越え風景でもと思っていたのですが、やはり海を撮りたくなり、またまた紀伊長島に向かってしまいます。
少し早目に出て、松阪駅で近鉄特急を記録しておこうと思います。
近鉄の松阪駅はJRと共同利用駅。JRに面した南口にも近鉄の窓口、自販機があって当然ながら、こちらの方が大いににぎわっています。
近鉄のホームに行ってみると、近鉄線は南側で大きくカーブしていて、6両編成ぐらいはうまい具合に記録できました。北側もゆったりしたカーブで車両の記録には問題ないようです。
近鉄特急はこの色でなくっちゃ
昆虫顔の特急電車も
そこに構内放送。
「7番線に団体列車が入りま~す。お気をつけください~。」
お、団体の特急列車か、「あおぞら」でも来るのかと思って待っているとやってきたのはマルーンの通勤型の車両。
ややや!
「鮮魚列車」だ!
2680系という専用編成なのです
お盆前の土曜日は運休だろうと思っていたのですが、しっかり運転していました。賢島-大阪上本町への行商専用の団体列車として運転されています。乗客は行商人というより、魚を入れた発泡スチロールの箱の数々。実際、今日は商売人は数人しか乗っていませんが、松阪からも積み込みがあるというのは意外でした。
貴重なものを見られてよかったです。
さて、南紀に向かいます。
松阪(648)-[327C]-(830)紀伊長島
紀伊長島駅のみど窓
寝台券、急行指定席など過去のものになってしまいました
再びやってきた紀伊長島。昨日駅で待っている間に鑑賞した「キハ40の写真館」にあった紀伊長島東側の公園?付近からの港の風景が気になっていましたので、まずはここに向かいます。一旦海岸に出て湾の奥に歩いてゆきます。
湾奥の突き当りで国道260号線に合流し、小さな半島の山に登ってゆきます。最初の岬を回り込んだあたりの山側が公園になっており頂上付近には展望台もあるらしい。
さっそく階段を上って山に踏み込んでみますが、この時期ほとんど人が入らないらしく、草や蜘蛛の巣をかき分けるのに難渋します。マムシやマダニも怖いのでそれでも慎重に上ってゆきます。なかなか展望が効かないのですが、[→国道]と書かれた分岐を北側に入ってみますとかろうじて船溜まり(昨日行ったのとは別の港です)が見えました。どうやら写真館の写真は、このあたりで脚立を使えば撮れそうですが今回はむずかしい。さらに先に行くと今度は北側の展望が開け、ここからは谷底の斜面をゆく線路が見えました。
ここではあまり面白くないので、先ほどの分岐まで上りさらに上に向かいます。最後の石段を上ると東屋のある頂上なのですがこのあたりは樹木がのびていてほとんど展望が効きません。
石段の途中で何とか先ほどの船溜まりとそれを見下ろしながらゆく線路が見えるのでここで何カットか記録しておきます。
上りの普通列車326Cがトンネルを出てきました
荷阪峠に向かうキハ25
今度は「南紀1号」が下ってきます。
紀伊長島に滑り込むキハ85
さらに長島駅で行き違った「南紀4号」が上ってきました。今日は各列車定時運転でよかったです。
本当はもう少し海を入れたいのですが・・・
いったん、先ほどの中腹ポイントまで下りてダメもとでねらってみようと思います。
道路わきの崖をよじ登ろうか迷いましたが、自重して三脚を思いっきり伸ばして撮ってみました。
だいぶ近づきましたが、バランスの悪い構図
この後、さらに国道を1Kmほど進んだ、紀勢本線俯瞰ポイントに行く予定でしたが、あまりの暑さに参ってしまい、下山の途に。
午後は三野瀬方面に行こうかととぼとぼ歩いていたら軽トラのおじさんが拾って駅まで送ってくださいました。これで、路線バスで三野瀬方面に行く道が生まれまして、三野瀬の手前の撮影地までバス移動とします。
2時間に1本のバスをキャッチ
長島駅前(1300)-[三重交通]-(1311)道瀬
道瀬バス亭で下車。このあたり熊野古道の三浦峠があり、そこに分け入ってゆく紀勢本線を海バックで取れるポイントがあります。行ってみると、以前見たことのある写真は直線の背景に海だったように思いうのですが、その直線部分に新しい跨線橋ができたらしく、直線にかかる前のカーブの撮影になってしまいました。
後追いですが、
「南紀6号」を後追いで
さて、ここに来る途中、もう1か所気になったポイントがありました。
長島駅のキハ40写真館に「三野瀬-船津間」と書かれていたポイントがいい感じに思えたのですが
地図を見てもっそのような海岸の景色が見えそうな場所は無く、来る途中のバスの車窓から古里温泉近くに同じような場所が見えたのです。どうやら写真のキャプチャーの間違いで紀伊長島-三野瀬間に違いありません。
そこでそのポイント近くに移動するため再び三重交通に乗ります。
道瀬(1439)-[三重交通]-(1441)古里
古里バス停で下車。少し長島よりに進んだところに新しい跨線橋があり、ここに違いない。
朝が順光のポイントのようで、線路の西側には、目障りな無線アンテナが屹立しています。
構図を工夫すれば何とかどちら側からも撮れそう。この時間帯続けて4本の列車が通過します。
普通列車331Cが通過
こんどは東側から
330Cが上ってゆきます
漁村の風景がいいです
「南紀82号」が上ってきました
最後は西側からと思って構図を図ってみると、ありゃりゃ、金網に穴が開いてるじゃないですか。
望遠レンズに取り換えて、穴から・・・
「南紀5号」が紀伊勝浦に向かいます
瓦屋根の美しい漁村の景色を堪能して岐路につきます。
古里(1551)-[三重交通]-(1600)長島駅前
紀伊長島(1620)-[332C]-(1728)多気
多気(1739)-[942D]-(1748)松阪
明るいうちに松阪に帰ってきました。
今日は飲みに出る気にもなります。
ちょっときれいな居酒屋を見つけて
刺身結構うまい。特に生のサバが気に入りました
酒は地元の鉾杉を
酒はほどほどにして、食事もいただきました。
「元祖特選 牛肉弁当」 松阪駅 あら竹 ¥1300
箱はあら竹の鉄道シリーズ、何種類も出ています
まっことおいしい松阪牛でした
<続きます>
鮮魚列車じゃないですか!
松阪で鮮魚列車って、かなりの早起きだったのではないでしょうか。
by skekhtehuacso (2017-08-24 22:26)
紀勢線に貨物列車が走らなくなって、足が遠のいていましたが、写真を見たら行きたくなりました。
今は展望があるか分かりませんが試したい構図も残っているし・・・
by フジトモ (2017-08-24 22:35)
お〜〜 あら竹のお弁当ですね(^^)
江戸に戻る時は 毎回 あら竹のお弁当でした
懐かしくて この3年で 4回ほどネット注文して食べました
うちの親父の田舎は ツヅラト峠という熊野古道の入口です
紀伊長島の駅から 川沿いに 10分ほど登った部落です
本当に懐かしいなぁ
by (。・_・。)2k (2017-08-25 00:03)
skekhtehuacso さん
近鉄の「鮮魚列車」は賢島から上ってくるので松阪で6時20分ぐらいです。帰路は松阪止まりで運転されていますが、「鮮魚列車」のヘッドサインを見られただけでうれしかったです。
by やまびこ3 (2017-08-26 08:17)
フジトモさん
JR東海のキハ85のスタイルはなかなか気に入っています。小さいながらもヘッドマークも入っているので写真にしてもいいです。紀勢本線は昭和の香りが色濃く残っている感じがします。
by やまびこ3 (2017-08-26 08:18)
(。・_・。)2k さん
ツヅラト峠というと、荷阪峠より古い歴史ある古道ですね。毎日サンデーになったら熊野古道を歩いてみようと思ってますが、体力つけておかないといけないですね。「あら竹」の牛肉弁当は冷めていても肉が柔らかくてさすがですね。
by やまびこ3 (2017-08-26 08:23)
やまびこ3さん撮影地を、グーグルマップで確認しながら、あぁ~!あの辺なんだ、こう見えるんだぁ!と、グリコより美味しい(以前の)旅を、噛みしめて、います。(キャラメルは、虫歯痕詰め物が心配★笑)
「元祖特選 牛肉弁当」の掛け紙=「キハ82」は、只今現在なのですね。素晴らしい! 掛け紙で、お腹一杯になる駅弁です!( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \
by hanamura (2017-08-26 21:18)
hanamuraさん
ありがとうございます。そのようにしてみていただけると嬉しいです。「牛肉弁当」の掛け紙(ボール紙の箱に写真を印刷した紙をペタッと貼ってありました。)は標準のと鉄道写真のと選べるようになっていました。駅前の店の方に行くとキハ40とかDF50他から選べたみたいです。
by やまびこ3 (2017-08-27 20:40)