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2017お盆休み西国遠征(その6) [やまびこ(旅日記)]

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2017お盆休み西国遠征(その6)
2017.8.19 ヒロシマ・被爆電車




広島は72年前、原爆の被害を受けた都市ですが、当時から市内に路線を張り巡らせていた広島電鉄ももちろん大きな被害を受けました。その被災した電車のうち何両かは修理・改造を受けつつ現在まで生き残っていて、ときどき線路上に姿を見せてくれます。

なかでも653号電車は、当時の塗装に復元されて「被爆電車」として、毎年夏の間の数日間、臨時運行が行われています。(広島放送の企画による運行です。)

今年も7月~8月にかけて主に週末、合わせて8日間運行されました。(予約制で乗車するには事前予約が必要)

8月19日、広島駅-原爆ドーム前-西広島折り返しで原爆ドームまでのコースを2往復する旅程が組まれていましたので、これを記録しようと広島にやってきたわけです。
653号車は広島電鉄本社の基地に所属していますので、朝、本社前を出庫して広島駅まで行き、10:30発の上述のコースに入るはずです。このあたり、結構詳細な時刻をネットに上げてくれる方がいらっしゃいました。
というわけで、まずは宮島・西広島からの本線と宇品方面からのルートが合流する的場町に行ってみます。

本線と皆実線が合流する主要交差点ですので、次々に電車がやってきます。


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もと大阪市電の900形


連接車両が次々に登場します。

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近年続々と増備された3車体連接車1000形


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ベテランの域に達した3800形



皆実町方面から653号がやってきて右折し橋を渡ってゆきます。

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「回送」幕でやってきた653号車


Wikiによると昭和17年の木南車両製。被ばくしたときはまだピカピカの新製車両だったわけですね。末永く走り続けてほしいものです。

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カーブを回って広島駅に向かいます
なかなか渋い塗装ではありませんか



さて、広島駅から本運転になりますので、これは原爆ドームと一緒に記録したい。ドーム前に電車で移動し、T字型をした相生橋の中ほどで、653の登場を待ちます。心に描いていたイメージです。


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そうそう、こんな感じ


右端に原爆ドームがを入れて、元京都市電ではうまくいきました。続いて、653号車!


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あちゃ~!クルマに被られてしまいました~(´Д⊂グスン


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相生橋を渡ってゆきます



戻ってくるまでしばらく時間があるので・・・





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原爆ドームへ


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外国人観光客で一杯ですが・・・



悲しみと寂しさを母国に帰っても使えてほしいものです。


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相生橋を行く連接車と原爆ドーム



さて、原爆ドームの隣に昨年開業した「おりづるタワー」。既存のビルを改装したものですが、マツダを母体とする民間の施設だそうで、屋上には展望台。ビルの最上階で折り鶴を折ってもらって、折り鶴ポストに入れて世界平和で記念してもらおうという施設だそうです。


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おりづるタワー



側面の折り鶴の絵の部分に上階のポストから鶴を投げ入れて、下から上までたまるまで頑張るということのようです。
高いと言われる入場料は1700円。平和を祈念するおりづるを投入っするとなると+500円で、千代紙を5枚と投入する権利がいただけます。
ちょっと高いと思ったけれど、純民間の施設(マツダの傘下らしい)だし、再入場ができるので
夕方~夜に再度来られれば、許容範囲かな。タワー内のカフェやお土産店で使える100円分のチケットもついていました。エレベータとスロープの2つのルートがあって、この暑さですから当然エレベータで上ります。

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最上階テラスはのびのびしています



13階に相当する屋上が展望台で、階段を数段上がったところに木製のデッキがスロープを作っています。南~西~北側が展望できるスペースで、広々っしたところに自由に座って景色を楽しむことができます。屋根はあるけれど周囲は網で囲まれた吹き抜けで、さわやかな風が通り過ぎてゆきます。

眼下の原爆ドームや相生橋、公園の緑が素晴らしくきれいですが、金網が少し離れて貼られているので写真を撮るとどうしても移りこんでしまいます。

そこで、1フロア下のおりづるフロアに行ってみます。こちらはおりづるを折って、ポストに入れてもらおうというフロアで、降り方のビデオなんかが流れてるのですが三方がガラスで囲まれた展望室にもなっています。こちらはガラス直前までカメラを出せるので、PLフィルターを付けてうまい具合に展望写真が取れました。


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北には広島城


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西には緑豊かな平和公園



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南東側には爆心地の鈴木外科



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原爆ドームと相生橋を行く路面電車をこんなふうに



被ばく電車が戻ってきました。

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今は緑豊かな平和公園の傍らを行く653号電車



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グリーンベルトの上を滑ってゆきます



しばらく滞在して展望を楽しみました。


ランチののち、本日2回目の被ばく電車を撮影しに行きます。
再び的場町に行き、今度は皆実町寄りのカーブで待ち構えました。


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皆実町を行く被ばく電車



今度も西行きの往路は相生橋で迎え撃ちます。その後、再び原爆ドーム前に移動。先ほどかぶってしまったので同様の構図で撮ろうと思いますが、先ほどは全く姿の見えなかった同業者が道のこちらにも反対側にも数人。立ち位置が限られます。


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今度はうまく撮れましたよ~!


今度は自動車にかぶらず記録できました。

返しまでの間、再びおりづるタワーに入って涼んで時間をつぶしました。最後の返しは原爆ドームの反対側から1枚。


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原爆ドーム、おりづるタワーを背景に走ります



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ドーム前電停にてツアーは解散



ここで、乗車ツアーは解散して、電車は本町通経由で車庫に戻るようです。


これにてお盆のツアーは終了。ホテルにあずけた荷物を回収して、空港行きのバスに乗ります。

早めに帰れると思っていたのですが、羽田周辺大雨のため、広島空港でJAL機で、待たされ(乗るまで30分、乗ってから60分)結局90分遅れとなりました。


広島の市電、次々と新型車両が登場していますが、このような企画もず~っと続けてほしいものです。

<お終い>














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コメント 3

hanamura

被爆電車、広島県民の頃に乗りました。
岩国市民の頃は、わざわざ宮島で乗り換えも・・・。
青い空バックに、新しい塗装が、合っていますね。
by hanamura (2017-09-14 06:05) 

やまびこ3

hanamuraさん
広島の町に似合う路面電車。ひっきりなしにやってくる電車が町の賑わいと人のやさしさを示しているようです。
食い物もうまいし電車も元気、カキもアナゴも酒もうまい。
by やまびこ3 (2017-09-16 15:29) 

あるまーき

相生橋で原爆ドームと広電を撮るのは...、クルマも人も多くて、自分も非常に苦労しました。
残念ながら、自分は、この青系の塗装になってからの653号車を実見しておらず羨ましい限りです。自分も来シーズン、訪れてみたいと思います。
by あるまーき (2017-09-17 18:46) 

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