越後路の国鉄型を追いかけて(2) [やまびこ(旅日記)]
越後路の国鉄型を追いかけて(2)
7月15日
2日目、この日は天気も良さそうなので、羽越本線を走るキハ40系をカメラに収めたい。
昭和47年に全線電化した羽越本線ですが、当時の潮流からか、国鉄の方針に従って、新潟県北部の村上までは直流電化、村上駅の先にデッドセクションを設置してその先は交流電化となりました。
最初のころは客車列車をEF81が牽引する列車が何本か設定されていましたが、羽越本線北部の普通列車が電車化される際、村上―酒田間は普通列車用の交直両様電車を開発することなく、気動車で置き換える施策がとられました。面倒くさいこの方式、最近、黒磯-新白河間でも採用されてしまいました。(交流電化は結局のところ、全体としてコスト高になってしまったのではないかと思われます。JR東海さんなんとかして)
早朝4時台の列車で村上に向かいます。(かっては各地に4時台、5時台の始発が走っていましたが、今や大都市周辺を除くと始発は6時ごろに設定されているので、非常に珍しい。)
送り込み回送を兼ねているのか、6両もの電車を連ねたE129系で出発。柴田に近い黒山、佐々木あたりに近づくと広大な水田が緑のカーベットのように広がっています。
新発田を経て、村上で同じホームの前の方に止まっていたキハ47両の酒田行きに乗り換え。
ホーム接続
キハ47は北への道をたどります。
笹川流れの景色が見えてきました
南は間島から北は府屋辺りまで絶景ポイントに事欠かない笹川流れ、どこで下車するか悩んだ挙句選んだのは中心地の今川。ここから北に向かって何か所か撮影ポイントが点在しています。
1日かけて順次北に移動してゆこうと算段しました。
今川で「いなほ2号」と行違う間に下車
名残のあじさいがディーゼル普通列車を見送ります
今川の集落を抜けて北上、今川浜のキャンプ場のところからまずは内陸に入って今川の左岸にそって羽越本線をくぐった先で右手の畑の上に登ります。もう上の方の畑は作っていないみたいで、樹木もかなり伸びてきています。まずはここから何本か記録しましょう。
上りの普通列車もキハ47の3両編成
これは昨日磐越西線で見かけた編成かな
下り貨物列車のゴールデンタイムを迎えていますが、山陽本線が不通の状態でどのくらい走っているでしょうか。そこへやってきたのは
2093列車は青釜
この列車は関東からなのでまずは大丈夫
続いて「いなほ4号」が上ってきます。
素晴らしい天気の中、E653系が上ってきました
今日も1日、気分よく撮影できそうですわい。
今度は、この谷の反対側の台地の上の畑の奥の方に登ってみました。
新津から直行してくる823Dはキハ110
この時間帯、まだ下り方の先頭に日が当たっています。(最初こっちに来ればよかった)
上りの貨物列車は少し遅れているようです。
4060列車、多分?
青釜2本目、4061列車
新旧新潟色のキハ47×2×2の822D
新潟キハ47のゴールデン編成ではないですか!
そろそろ先の撮影地に行ってみようと台地を下りてくると、途中で台地のヘリから見下ろすことができました。そこから眺めると日本海の粟島がくっきり浮かび上がります。
「いなほ1号」が飛んできました
紺碧の海をかける
青釜第3弾が下ってきました。
4075列車が粟島を眺めながら
青い海に青い機関車
こうなるとEF510の青釜も将来とも残してほしくなりますね。
「いなほ6号」が上ってきました
まずは、この先のトンネルを抜けたところから上れるはずのホウヤ浜俯瞰に行きましょうか。
トンネルを抜けると海水浴場が広がっています
短い夏を楽しむ(今年は長いけど)家族連れでいっぱい
さて、この俯瞰ポイントには数年前に来たことがあるのですが、上り口が見つかりません。ありゃ~、すっかり忘れてしまいました。気が伸びてわからなくなったのかな~?
うろうろするうちに暑さで体力も失われてゆきます。
まずい、、、時間切れになる前にもう一つ先の蓬莱山俯瞰に行ってみます。
しかし、しかしですよ。こちらもの登り口を探す間に時間が切れてしまいました。自信がなくて突入でなかったというところ。
山の入り口から蓬莱岩をバックに狙ってみまることにしました。
おや、「きらきらうえつ」が来ました
今日は早い方のダイヤなのですね
キハ47が上ってゆきます
さて、このあと登り口を見つけて俯瞰ポイントの頂上まで登ることができました。途中ロープが張られた場所ができて上りやすくなってしまっていました。
途中ですれ違った方にホウヤ浜俯瞰ポイントを聞いてみると、上ることができるみたいなので後でもう一度行ってみましょう。(このころには何となく思い出してきていました。)
蓬莱山俯瞰ポイントから南側をまず見下ろします。
「いなほ3号」はハマナス色一色
この時間になるとさすがに側面に日が当たりませんが、青い海とのコントラストも一興。
北側のポイントに移動してもう1枚。
印象的な蓬莱山の麓を抜けてゆきます
こんどは酒田までの貨物列車がやってきました。
赤いEF510が長いコンテナをひいてきます
もう逆光になってしまいました。
さらに北に目を転じると
「いなほ8号」は瑠璃色編成
この構図はかなり樹木が伸びて撮りにくくなりました。
ホウヤ浜のキャンプサイトをかすめて上ってゆきました
そろそろ、ホウヤ浜俯瞰に行ってみます。ふもとで先ほどすれ違った高校生が待機していましたので入り口を確認します。前半はやぶ漕ぎ、後半は急斜面を上ってゆきます。
今日も暑いなあ。日の当たるところには立っていられません。頂上からでも南側の線路は見えないので、一段下のところでカメラを用意しました。
「いなほ5号」が下ってゆきました
美しすぎる海です
行きかいます。こんどはキハ47の普通列車が行きかいます。
827Dが下ってゆきました
新旧新潟色のキハ47がやってきました
まだ3時前ですが、頭がくらくらしてきました。4時台5時台にもキハが走るのですが、熱中症になっては元も子もないのでそろそろ引き上げたほうがよさそうです。
最後に「いなほ10号」を記録しておきます。
ホウヤ浜を行くE653系「いなほ10号」
夕方までいい天気が続きそうですが、あきらめて引き上げました。
ふらふらしながら今川駅へ。
826Dに乗って
間島で貨物列車を退避
昔はよく東北本線で貨物を退避したもんですが、最近ではまずらしいシーンです
新潟に戻ってもう1泊します。
今日は新潟の大手、富寿しでいただきます。
夏ですからハモの天ぷら
近海物の握りと
八海山の生吟醸酒、うま~!
いいなあ、新潟の夏。
<続きます>
拙ブログへのコメントありがとうございます。
夏の日本海は穏やかなで波静か、海の碧さが増しますよね。
僕は来月、姫新線・因美線・津山線・伯備線を走破しに行く予定
でしたが、水害で断念しました(ノ△・。)
by johncomeback (2018-07-31 14:27)
johncomebackさん
中国地方のローカル線心配ですねえ。復活まではずいぶん時間がかかりそうです。私としても、山田線や只見線が復活したときは行ってみようと思います。芸備線や木次線にも行ってみたいと思います。
by やまびこ3 (2018-08-02 23:24)