ダイヤ改正前夜の北海道(その1) [はつかり(鉄系)]
ダイヤ改正前夜の北海道(その1)
2月の後半のことです。
3月のダイヤ改正で撤退が決まっている函館本線山線のキハ40の顔を見に行ってきました。
1日目
まず向かったのは千歳空港
ピーチ便で新千歳へ
やっぱり成田は遠いは~、は~
新千歳空港からは「快速エアポート」の指定席を予約していたのですが、「まあちょうどいい時間に着いたわ~」と地下のJR[駅に向かったところ、、、、
「ただいま、北広島で信号機故障が発生!係員が向かっていま~す。エアポート○○号は少なくとも1時間以上遅れま~す」
と、ありゃま。こりゃあしょうがないので、バスで札幌駅に向かいましたが、雪の中、市街地に入ると渋滞がひどく、1時間半以上かかってしまいました。えきねっとの予約をキャンセルor変更する時間が無くなってしまったのですが、今に至るまで引かれてないので、列車自体が運休になってしまったのでしょう。
この日、小樽に泊まり翌朝山線に向かうことにします。
こんなホテルも冬場は激安でした
寿司屋もガラガラ
だよね
2日目
早朝の列車でニセコへ。
小樽(613)-[1926 D]-(806)ニセコ
1926Dは長万部方がキハ150、小樽方がキハ40の2両編成。というか、函館本線のキハ40運用はすべてこの組み合わせのようでした。ワンマン運転ですが乗務員は2名乗り込んでいました。当然後ろのキハ40に乗車して出発します。
山線は海岸沿いの峻険な地形を避けるためでしょうか、わざとのように、内陸部を走っているので何回もの山越えを繰り返します。小樽を出ると早くもオタモイ峠への上り、小樽市街地を抜ける前からいきなりの急こう配に差し掛かります。
一服した塩谷で早くも対向列車と行き違い。
おんなじ組み合わせの編成です
余市を過ぎて仁木でまた行き違い。山線でも小樽よりは札幌小樽への通学需要があるため朝の列車本数は多いです。
高性能気動車のキハ201の963Dと行き違い
小樽から先、733系電車に連結され、気動車と電車の協調運転を行い札幌へ、さらに札幌から先は苫小牧まで向かうという面白い運用になっています。
仁木からは2つ目の峠、稲穂峠に向けてエンジンがうなります。然別を経て勾配が一段きつくなって針葉樹の林に入り込んできます。勾配を上り詰めた銀山で10分ほど停車して、3回目の列車交換。
銀山駅で退避中
今度もキハ201系快速「ニセコライナー」札幌行き
早そうです!
ほとんど各駅で行き違いをするようで、この列車は特に遅いのではないかな。銀山を出ると稲穂峠のトンネルを抜けて今度は小沢・倶知安の盆地に下ってゆきます。小沢駅手前で岩内線の線路跡が合流。昔、函館からの夜行普通列車に乗ってここから岩内線の乗りに行ったけなあ。
小沢を過ぎると左手に羊蹄山、右手にニセコアンヌプリの山並みが見えてきました。倶知安でも行き違いした後、ニセコに向かいます。
絶好の天気です!
ニセコの山々
ニセコ駅トウチャコ
バーベキューのできる宿泊施設が併設されていたような気がするのですが、あれは今どうなっているのかなあ。と思いつつ、エントランスに来ると・・・
あれれ、おしゃれ
こんなにおしゃれになったんかい
ニセコ駅につくと撮影ポイントと考えていたニセコ大橋はすぐ先に見えます。
ニセコ駅は尻別川の作る谷あいにあり、町の中心地は南側の丘の上、そしてニセコアンヌプリなどのすそ野に広がるリゾート施設は北川の山の斜面にあり、中心部とこのエリアを結ぶように、立派なアーチのニセコ大橋が作られたというわけです。
駅前に綺羅の湯という温泉施設があるのですが、たぶん入浴する時間はないでしょう。
ここでの撮影対象は2本の列車のみ。さっそく、大橋に向かいます。橋のたもとには駐車場があってトイレはあるけど自動販売機などの温かいものは無し。まあ天気がいいし、ポットにお茶入れてきたから大丈夫。
ニセコ大橋から羊蹄山を望む
ニセコ大橋はこんな黄色いアーチ
ここから望む羊蹄山はまさに絶景でした。
駅側が順光で景色もいいのですが、キハ40は常に2両編成の小樽側についているので、キハ40の姿を記録できるのは長万部側。こちらは尻別川に沿ってカーブしすぐ雑木林に吸い込まれてゆきます。先ほど乗車してきた列車は2駅先の蘭越で折り返してきます。蘭越には何があるのでしょう。その先長万部までの区間は、数年前のダイヤ改正で1日わずか4往復の列車が走るだけの超ローカル線になってしまいました。かっては特急「北海」や急行「ニセコ」「宗谷」が行きかったし、JRになってからも臨時「北斗星」や有珠山噴火の際には何本もの迂回列車を走らせた山線の今の姿です。
「ニセコ」や臨時の夜行「ニセコ」に乗車したのが懐かしい。(もちろんDLけん引になってからでしたが)
歩道は駅側(東側)にしかありませんが、自動車の通りは少ないので、西川下ってくる列車を撮って東側の歩道に渡れば両側でとれるのですが、除雪された雪が駅側の歩道の隅にうずたかく壁のようになっていて、この時期、この壁を乗り越えるのは容易ではありません。
また両側とも高い柵があって、格子があるので格子越しの撮影は難しい。幸いところどころ窓があり、格子の付いたドアのような構造になっています。鍵の付いているところとついていないところがあり、開けられる場所からはちょうどよい具合に撮影できそうです。
キハ40+キハ150で運転される1931D
ニセコ駅に進入するキハたち
駅構内にはキューロクも保存されていますが、今はブルーシートがかかっていますね。
1本目無事撮影。2本目まで1時間ほどあるので、市街地に行って休憩。観光地だからカフェぐらいあるだろうと探すと10:00から営業中のカフェが見つかりました。
プレハブみたいな建物ですが、パン屋件カフェで、おいしそうなケーキも売ってました。外人の常連さんもやってきています。
ブランチにキッシュをいただきます
さて2本目、倶知安方面きた列車を長万部寄りで撮ります。
後志の山並みに向かうキハ40
急ぎ、市街地に戻って札幌へのバスを捕まえます。このバスで倶知安付近まで行って、できれば羊蹄山バックで1カット記録したい。
ニセコのリゾートエリアから小樽を経由して札幌まで向かうバスに間に合いました。羊蹄山のふもとをめぐって倶知安市街地まで30分ほど。国道沿いの倶知安十字街で下車すると、倶知安駅まで3分ほどの歩きで到達。ここからはかって胆振線が分岐しており、函館本線山線の要衝でした。今でも中心駅として機能しており、駅も大きい。
新幹線のやってくるのを待っている倶知安駅
さて、この周辺で撮影できそうな場所を探してまずニセコ寄りに戻ってみます。
10分ほど進んだところで尻別川の支流、倶登山川を渡る橋梁がありました。この堤防に取りとりつくことができればよさそう。というわけで、コンクリート橋のたもとに行くと(多分駅構内の一角の)少し高くなったところに登れました。ここでニセコ方面から戻ってくるキハ40を撮影。
さほど面白みのある写真にはなりませんでした
次の上りを倶知安駅南側のこ線橋でねらいます。
大きなホクレンの倉庫がありますが羊蹄山バックで撮れました
午前の部はここまで、この後、小樽寄りのポイントで撮影しようと考えていました。
ランチをいただく間もなく、倶知安から列車に乗ります。
<続きます>
ホームでバーベキューは比羅夫駅ですね。https://suzuran6.blog.ss-blog.jp/2009-08-31 ずいぶん前の記事で紹介しておりますのでよかったら・・・
キハ201轟音聞きたくなってきました。
by suzuran6 (2020-03-27 15:03)
suzuran6さん
お久しぶりです。は~‼比羅夫駅でしたか。記憶があいまいになっておりました。ということはニセコ駅には初下車でした。
キハ201、馬力ありますね~。
by やまびこ3 (2020-03-28 09:01)
おっ!ホテルノルドじゃないですか! 私も泊まったことがあります。
運河沿いの絶好の立地なのにリーズナブルな料金で良いホテルでした。
山線を旧型客車で辿った旅なんて今からすると夢のようです。
by サットン (2020-04-12 17:08)
サットンさん
さすがホテルマン、ホテルノルドは駅からも近く、運河も眺められるし部屋も広いし、値段以上の価値があると思いました。(コロナウィルス騒動より前に予約してました。)
函館本線のニセコ以北は、外国人観光客もふくめそこそこ利用者があるような感じでしたが、長万部寄りは危ないと思いました。
by やまびこ3 (2020-04-12 19:42)