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JR金谷駅の鬼線路 [はつかり(鉄系)]

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JR金谷駅の鬼線路



4月初めの大井川鐡道訪問の時のこと、金谷駅に向かう途上、遅れの貨物列車5087を六合駅で追い越しました。この列車、新鶴見機関区のEF65型を関西、四国に送り込む列車で貴重な存在です。これは金谷駅で通過シーンが見られるかもと、ちょっとの間上りホームで待機してみました。

そこにやってきた貨物列車、なぜだか金谷駅の中線に入ってきました。

この駅の配線構造、ちょっと変わっています。
以下は昨年行ったときに面白いなと思って記録していたものですが・・・


ホームの中央部分は、新幹線の中間駅のように対向式ホームの間に4本の線路が敷かれています。
中線が通過せんかと思いきやそうではなく、どうも中線は貨物列車の退避用に使われていた模様。5087列車はあろうことか、4線のうちの上りホームに近いほうの中線に入ってきて停車してしまいました。貨物列車同士の追い越しでもあるのかと思っていましたが、しばらく停車してそのまま出てゆきました。
下り方面の線路を見ると・・・・

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上下本線(ホームに面している)はそのまま離れて建設されている単線トンネルに突っ込んで菊川方面に向かいます。この中線からは上下本線に出られるようになっているようです。

上り方面を見ると・・・

DSC05168_00005.jpg


なんと、下り線側の中線は、下り本線にはつながっていなくて上り線とクロスして大井川鉄道方面に向かっています。(現在は大井川鐡道とはつながっていなくて保線基地になっているようです。)


図に書くと・・・


kanaya station.jpg



ダブルスリップを置いているので、一応下り線側中線も、待避線として使えそうですが、こちらの有効長はかなり短い。そもそも本来の中線は1線だけで、下り線側の中線は、保線機材の待機場所として機能しているもよう。かっては貨物の入れ替えなどにも使われたかもしれません。

帰宅してからWikipediaをひいてみると、今は退避する列車はないけれども、錆取りのために1日1本だけ中線に入る貨物列車が設定されているそうです。いざというときに使えるようにしているわけですね。


<お終い>
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