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『ノルウェイの森』   (★★★☆☆) [あおば(映画)]

この映画を観る前に、20何年ぶりに原作を読んでみました。
原作は1987年に出版されていたようですが、私の記憶ではもっと以前1982,3年ごろ、バブル寄りかねり前だったような気がしてしょうがないんです。

さて、読み直した感想 
  「なんだ、結構普通の青春恋愛小説じゃん」

もうすっかり忘れてしまっていたのですが、最初に読んだときには、なんかもっと複雑で、刺激的な小説だった印象が残っているたのです。村上春樹マジックにはまってしまっていたんですかねえ。
私も含めて、日本全体がバブルに酔っていたのかもしれません。


物語は、2人の女性の間で揺れ動く主人公の大学生、ワタナベを描いたもの。
マツヤマケンイチが演じるこの青年の恋を淡々と描いてゆきます。

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原作では情景描写がていねいにていねいに繰り返されていくわけです。まあ、ここが村上春樹の真骨頂なわけですが。
映画のほうは、いかにも尺が短く、そのわりに原作にほぼ忠実なストーリー立てになっておりますので、ものすごく説明不足を感じてしまいました。これ、原作を読んでいないとほとんど理解不可能なのでは、監督の狙いは分かりませんが、亀山プロデューサーの狙いは、原作を読んでいる30代後半以上の年代に違いないと思ってしまったのです。
脚本も監督のトラン・アン・ユンが書いているんですが、日本語で書いたんですかね?
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